どうもありがとうございました!

初夏のオンラインストア、今晩で閉店いたします。

3週間のオープン期間は長いかな、、とも思ったのですが、最後の最後までご注文をいただきました。たくさんの皆様がご覧くださり、お買い上げもいただきました。どうもありがとうございました。

まだお会いしたことのないみなさま、何度もお買いくださっているみなさま、展示会などでお会いしているみなさま、それぞれ今回の春夏の服たちを、どのようにご活用してくださっているか、想像を膨らませています。嬉しいメールやお手紙もいただいて、これからの製作への励みにもなりました。おかげさまで今シーズンもよい締めを迎えることができそうです。ありがとうございました!

 

今シーズンに間に合わなかったもの、染め直しでお預かりしたものを染め重ねています。染めている最中に乾いてしまうのがいやで、藍染には最近手がつけられませんでした。

でも、こんな湿度の高いときや、寒いときのほうが、藍はきれいに発色するように感じます。染めたそばから服が乾いてしまうこともなく、アク(茶色の)がでにくいためかな、と思います。今日など、洗濯物が乾かない日でしたが、藍染には最高でした!

もう少し染めをして、7月から秋の服の製作に入ります。家も補修したり、染め場も使いやすいように手を入れたいので、この夏も製作と大工の二足のわらじでいきます!(プールにもいかなくちゃ)。

庭のどくだみ。白い花が清楚です。「毒を溜めない」という意味だということは、本当でしょうか?

古い家の近くには必ず生えているので、昔は薬草として使われいたのだなあということが想像できます。ベトナム料理でもこのまま食べますよね。お茶にでもしてみようかなぁ。

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藍染ストールのこと

金曜日からのhako plus での展示に、タイの藍の町で買ってきたストールも持っていくことにしました。今年の秋は展示の予定がないので、この機会にご覧いただこうと思います。そこで今日はタグを作ってつけたところ。

このストールたち、手紡ぎ手織りだけあって、びっくりするほど柔らかです。村では家族総出で綿を育て、紡いで藍染しているのだそう。綿がこんなに柔らかだなんて、初めて触った時は衝撃でした。

まだ気温差の大きい時期。肌寒い時や電車の中で羽織るため、私も自分用の一枚を持って東京へ向かいます。

 

去年の秋、朝食用に焼いてもらったポルトガル風のマフィンがおいしかったなー、また食べたいなー、と夫にリクエストを出したのですが、当の本人は「何それ?」←すっかり忘れている。

そこで、この自分のブログの去年の秋あたりを検索して、証拠写真を差し出したところ、「あー!」と。ブログって便利ですねぇ。

レシピを確認してみると、「小麦粉6カップ、砂糖1カップ」とあったようです。(アメリカのカップは240ccです)。ものすごい砂糖の量にびっくり。

ちかごろ、「あまくない砂糖の話」という、砂糖の及ぼす健康被害についてのドキュメンタリーをみて、こわ〜い思いをしたばかりなのです。砂糖を大幅に減らして作ってもらうことになりました。

小麦粉がそんなに入るボウルがない!というので、古いそばこね鉢をだしてみると、これがぴったり。ここでこね、リネンのぬれ布巾をかけて発酵させていました。これからは私も麺類はこれを使ってこねようと思います。

インドのタヴァで焼いた方が手前左、オーブンで焼いたものが右。タヴァの方がカリカリして私好みでした。

小分けにして冷凍し、朝トーストして食べます。

製作ノート「藍」/ Indigo

indigo dyed linen clothers 草木染めや琉球 藍染め リネンのワンピースやチュニック 乾燥中

自然のシンプルな材料を使って、天然灰汁発酵建てで染めています。

「すくも」「琉球藍」または「自家製の泥藍」などの、バクテリアの生きている天然藍をつかって藍を建てます。(2016年は日本における藍不作のため、南インドから来たインド藍も補助的に使いました)。

苛性ソーダ(ハイドロサルファイト)を助剤として使い、簡単にできる化学建てもあります。ですが、私は自然の材料で建てることにこだわり、基本的には草木灰や砂糖などを助剤とする天然灰汁発酵建てで染めています。

Using simple materials of Nature, dyed by natural ash fermentation.

I prepare vats of natural indigo in Nagano by fermenting indigo leaves using living bacteria. I use “sukumo” (composted indigo leaves from Tokushima), “Ryukyu ai” (indigo extract from Okinawa), or our own homegrown indigo leaves. (In 2016, I had to supplement with indigo from South India, because of the indigo crop failure that year in Japan).

Of course, it is easier to use chemicals, such as caustic soda, as reducing agents, but I continue to use natural materials, with natural ash fermentation, using vegetable ash, sugars, etc., as reducing agents.

■藍と材料/indigo and additives 

 天然藍/Natural indigo

以下の4種類のうち、手に入る材料を使います。手に入る材料は、その年によって異なります。

いずれにしても、重労働の藍草栽培を経て、手作業で作られる藍の染料です。しっかり発酵させて、余すところなく使いたいと考えています。

 

-琉球藍/Indigo extract from Okinawa

琉球藍は、沖縄で育てられる琉球藍の生葉を水に浸して発酵させ、色素のみを抽出したものです。その形状から「泥藍」とも呼ばれます。

色素を取り出すのに、大量の藍葉が必要です。例えば、20kgの泥藍をつくるのに、200kgの生葉が必要だそうです。

琉球藍 泥藍 沈殿藍 indigo extract okinawa
琉球藍。お酒で練ります。Indigo extract from Okinawa

 

-すくも/Composted indigo leaves from Tokushima

すくもは発酵したタデ藍の葉です。

すくもを作るには、収穫した藍の葉のみを取り分けて乾燥させ、一カ所に積み上げます。毎日切り返してまぜること100日。堆肥を作るように水分を調整しながら発酵させます。腐葉土のようになったら完成です。

すくもに含まれる藍の色素はとても少なく、原料となる藍葉は大変な量を必要とします。徳島では「藍師」とよばれる数少ない専門家がこの手間のかかる仕事をしています。

藍染めに使う 徳島のすくも。すくも建てします。腐葉土のよいかおりがします。composted indigo leaves from Tokushima
徳島のすくも。腐葉土のよいかおりがします。使う前には灰汁で練ります。Composted indigo leaves from Tokushima

 

-泥藍/My own indigo paste

自宅の畑で育てたタデ藍の葉から抽出した泥藍です。藍草をたくさん育てても、取れる泥藍はほんのわずか。詳しくはこちらのページをごらんください。

できたばかりの泥藍(の一部)
できたばかりの泥藍(の一部)

 

-インド藍/Indigo powder from Southern India

インド藍(ナンバンコマツナギ)の葉っぱを水の中で発酵させ、人力で抽出された色素です。南インドのタミルナドゥの代々続く藍農家から分けてもらっています。

天日でケーキ状に固めてあるものを、砕いて粉末にしてもらいます。乾燥しているためバクテリアは生きていないのですが、すくもや琉球藍が手に入らない年には補助的に使っています。

 

糖分/ Natural sugar (antioxidant) 

日本酒や水飴、果糖なども使います。自然の糖分は、藍の液から酸素を取り除き、藍が水に溶ける助けをします。

灰/ash

糖が働くよう、アルカリ性の環境を作ります。

 

■基本的な藍建ての手順/Preparing a vat of organic indigo

私のアトリエでは、200Lの容器を藍甕として使っています。

灰汁で満たした藍甕に染料となる藍を加え、糖分を与え、温度などの条件を整えてあげます。一つの甕に、すくもを14キロ、琉球藍なら10キロ使います。

以下は、琉球藍や泥藍を使った基本的な天然発酵灰汁建てを説明しています(すくもを使う場合は少し手順が異なります)。

 

7. 藍バクテリアの餌になる砂糖(今回はてんさい糖)

 

発酵を待ちます
発酵を待ちます

 

 

藍甕 24th July, 2015

 

藍の華 藍瓶 indigo vat 藍が建つと、攪拌後に「藍の華」と呼ばれる藍色の泡がたちます。
6) 藍が建つと、攪拌後に「藍の華」と呼ばれる藍色の泡がたちます。これでもう染められます。

 

染めるものをこの藍の染料液に浸け、引き出して空気に当て酸化させます。黄緑に染まった布が、酸素と反応して青く変化してきます。

この行程を何日もかけ繰り返して濃い色に染めていきます。藍のバクテリアが疲れるので、一日に染められる量はわずかです。染めた後のバクテリアの調子が戻るまで、その後、一日かかります。

黒に近いほど濃いものは、染料液に浸けては引き出し酸化させること20回以上、何日もかけて繰り返すことになります。

藍染めしたリネンの服を水につけて灰汁抜きします アクヌキ
染めた物を水につけてアク(茶色の色素)を抜きます。

 

草木染め 天然の藍で染めたシャツ natural indigo dyed shirt and blouse
藍で色々な濃さに染めたシャツ。深い海のような透き通る藍の色は、使い込んで洗うほどよい色になっていきます。

 

■ インディゴ染めと本藍染めについて

現在、市場にでている「インディゴ染め」の表記のある製品のほとんどは、化学染料である「インディゴピュアー」という人造藍をつかったものだそうです。「インディゴピュアー」(=純粋な藍)という名前がついていても、これは化学的に藍の成分を合成したもので、天然の藍ではありません。

これに対し本物の天然発酵建ての藍染め製品には、「本藍染め」または「正藍染め」などの名称がつけられています。(工業製品などには、苛性ソーダで染められたものや、インディゴピュアーなどが混用されていることもあると聞きます)。

 

参考資料
「草木染め染料植物図鑑」山崎青樹著 美術出版社
「工程写真によるやさしい植物染料入門」 吉岡常雄著 紫紅社

 

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ホームページ アップデート作業中

小さなソースパンを買ったので、ようやく中華鍋でお湯を沸かしてお茶をいれずに済むようになりました。

去年は、近くのマーケットで底の薄いペラペラのアルミ片手鍋を買って、とても後悔しました。今回は日本に持って帰っても使えるような、底の厚いソースパンをえらびました。こんな風に、余計な鍋がどんどん増えています(ペナンで買ったのも長野の家に健在です)。

小さなことでも、毎日のことになれば、積もり積もるもの。用途に応じた道具が手元にあると助かりますね。

・・・・・

さて、冬の恒例行事(?)となりました、このホームページの加筆・修正を進めています。一年経つと、すでに古くなっていること、変えたこと、新しいことなど、いろいろあります。

主に、製作ページへ写真を加えたり文章を書き足したり、といったことをしているのですが、毎年の同じ作業なのに、どうやって整理していくのだったか、すっかり忘れています。あちこちの記事が、入れ子の入れ子の入れ子状態になっていて呆然。ブログは度々更新しているので、この辺はまだ問題なくできるんですけれども、、。

少しずつ進めているので、まだまだ完成には遠いのですが、今月中にはアップデートを終えたいと思っています。

加筆のための写真を探していたら、こんな一枚もでてきました。藍ってやっぱりいい色ですね。今年もたくさん染めてみたいです。

秋ものの製作とオンラインストアの予定

ツバメ舎さん

 

いつもお世話になっている、愛知県蒲郡市にあるツバメ舎さん。色を抑えたセンスのよいセレクトに、差し込む光の印象的な、教会のような雰囲気も漂うギャラリーショップ。

店主のサエコさんがグレインノートの展示にて選んでくださった秋の服を、先日お送りしました。このブログでもお知らせする予定でしたが、一点を残して完売とのご連絡をいただきました。お買いくださったみなさま、どうもありがとうございます。これからの季節、ご活用いただけますことを願っています。

 

製作中

2016-9-15-1

ここしばらく、少々体調がすぐれずにいたのですが、やはりこの藍の色をみると、手を動かさずにはいられません。少しずつ染め重ねています。

 

リネンウール生地
リネンウールの生地が思いがけず手に入ったので、久しぶりにこれでストールをつくることに。横糸を一本抜いてから、まっすぐに裁断しているところ。

 

裁断したリネンウール生地。両端の横糸(ウール)を抜いて、フリンジをつくっていきます。
裁断したリネンウール生地。両端の横糸(ウール)を抜いて、フリンジをつくっていきます。

 

染める前に、ブラウスの袖口をちょっと手直ししたのですが、最近さらに視力が落ちたようで、いつもの眼鏡ではよく見えないのです。さらに夫の老眼鏡を重ねて丁度良いくらいに。

そういえば先日、いつもの眼鏡を作り直そうかと思ったのです。でも、老眼はもっと進むらしいと聞いて、ラルフ直伝の(?)老眼鏡重ねでしのぐことにしたのでした。一体どのぐらい進むんでしょう?恐ろしいです。

「老眼鏡を4枚重ねるくらいになってから、眼鏡を作り直したら?」と夫が言います。そんなにたくさんの眼鏡が、おとなしく顔に乗っているとは思えないのですが、、。

 

シルクコットンカディのブラウス

秋のオンラインストア

 

秋のオンラインストアは、今月29日頃から2週間ほどオープンしようかと考えています。

今回は、作品の種類も色も少なめです。でも、どなたにでもお似合いになりそうなもの、飽きのこないベーシックなもので構成するつもりで製作中です。どうぞご覧ください。