新しい眼鏡

二年前に作った眼鏡の度が合わなくなってきたので、作り直さなきゃ、、、と思ったのがこの夏。

先日、ようやく新しいのを注文してきました。

もより駅の空き店舗の目立つガラガラの商店街で、唯一お客さんが何人か入っていた眼鏡屋さん(全員店員さんだったりして←しかも家族経営の)。ちょっと前に、腕時計の電池を入れてもらうために寄って、色々質問してきたのですが、とても丁寧で感じがよかったのです。それで思い切ってここで作ってもらうことに。

今日取りに行きましたが、出来上がっていたのはズバリ老眼鏡。老眼鏡だということに、直前まで気がつきませんでした。

そういえば注文した時に、わたしが「最近ミシン目がみえないし、本の字も見えないので、眼鏡の上に拡大鏡を重ねて使っている」と話したのです。なので、手元用にしてもらったのは当たり前といえばそうなのですが、老眼鏡の必要な年になったのか、、と実感するのは少々衝撃です。

量販店やネットで、なんでも簡単に安くモノが手に入る時代になりました。でも、こうして専門知識のあるお店の人に相談しながら作ってもらうのは、アフターサービスや質問があった時のことを考えると安心ですし、なにより自分にぴったりなものを作ってもらえますね。大事に使おうという気持ちも出てきます。第一、わたしはガチャ目の乱視なので、どちらにしても作ってもらわないと合いませんが、、。

眼鏡屋さんに限らず、こんな個人商店がもっと残っていて欲しいものです(近くにおじいさんが店番をしている文具屋さんもあり、そちらもお気に入りです)。

↓今読んでいる本。老眼鏡があれば、字の小さなこの本もスーイスイです。(Yさんにいただいた藍染松阪木綿のしおりがはさまっていて、気分を盛り上げてくれます)。

 

作業テーブルの上にあるのは、3年前にタイのチェンマイで見つけた藍染布。横糸の染めぐあいが均一ではないため、かえっていい表情があります。

思い出してこれを引っ張り出してきて、ようやく来年のワイドパンツにすることに決め、今日裁断していたところです。

これを見つけたのは、ペナンから日本へ帰る途中、タイを経由した時でした。それまで毎日のエアコンペナン生活で体が冷えきっていたらしく、チェンマイ滞在中もギックリ腰に悩まされていたのでした。

運送屋さんに頼んでこれをバンコクまで送り、そこから日本へ持って帰ってきたところまでは覚えています。色が褪せないようにと厳重に布で巻いてアトリエで保管していたら、その存在をすっかり忘れていました(餌を隠したことを忘れているげっ歯類みたいです)。

 

そうそう、息子の飛行機の旅ですが、到着した日にあちらへ電話をして聞いてみたら、無事に切り抜けたとのこと。安心しました。

しばらくは息子の世話も焼かなくていいので、製作も家事もじゃんじゃんはかどっています!(トップにある赤いもみじの葉は、フィラデルフィアから持ちかえったシルバーメープルから落ちたものです。現地でも同じくらいの色になっているかなぁ)。

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つかってこそ

「渡辺さんから去年買ったブラウスの色止めをして欲しいのですが」と留守番電話にメッセージが入っていました。

色止めってなんだろう?色がドバーっと落ちてしまったのかな?いや、そんなはずは、、、とだんだん不安になりながら、お電話くださったOさんと連絡がとれたのでお話ししてみました。

よく聞いてみると、その問題のブラウス、色止めが必要というよりも、表側が色あせしているよう。染め直しすれば復元しそうです。

Oさんはそのブラウスを、お洗濯してガンガン日の当たるところに干していらしたご様子。洗剤もごく普通の洗濯洗剤をお使いになっていたよう。大胆なお手入れ方法に、私は思わず「えぇーー!」

「手入れの方法も聞いたような気がするし、"海へ、、、"もいただいてきたのだけど、私ってそういう細かいことが苦手なのよ〜」とOさんが笑いながらおっしゃるので、つい私も笑ってしまいました。

 

この一件を話すと、「服を買って舞い上がっているときに、手入れの説明なんかしたって馬耳東風でしょ」と夫がいうのです(Oさん、すみません)。うまく女性の心を言い当てていると思いました。

私としては、色落ちを気にしてたんすにしまっておくよりも、「せっかくなんだから、毎日着ようと思って」とOさんがおっしゃってくださったのが嬉しかったのです。

色が変わったって多少落ちたって、それは草木染の味。元どおりの色がよければ、染め直しという選択もありますし(元どおりにならない色もありますが)。こういった手仕事ものは、毎日つかってこそ生きますよね。

私も藍染の仕事着は、さんざん洗って干した結果、トロトロの手触りの枯れたいい色になりました。穴が空いていますが、洗っては毎日着ています。

きれいに色落ちしながら味わいも増していくような染め方なら、なおよいですよね(これもお手入れ方法によるとは思いますが)。これからの課題になりそうです。

ストールに気を取られて、服の写真を載せていませんでした。こちらはインディゴ染めのコットンリネンでつくった、前開きのコートドレス。細めのタックが入っています。明るめの藍色なので、五倍子で更に染め重ねて紺色にしました。

いちばん上のピンクのブラウスは、コチニールで染め重ねたもの。鮮やかに染まりました。

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今秋の藍染

毎日の庭の掃きそうじを終えて家に入ってくる頃には、蚊にさされたおでこをパンパンに腫らせている夫。私が一緒に庭にいても、さされるのは決まって夫、しかも狙われるのはおでこなのです。

それを見て他人事だと笑っていたのですが、私も染めの作業中に顔上部を狙われるようになりました。おでこをさされると、どうしてあんなに腫れるんでしょう?それに、今年はいまごろになって蚊が多い!

ガーデンセンターで蜂除けのネットを買っておいたのを引っ張りだし、それを帽子の上からかぶり、マスクにエプロンをして黒い長靴にゴム手袋。もはや何屋さんかわからない姿です。「書き留めでーす」とサインを求めにきた郵便局員さんの目が怯えていたようにも感じられます。でも、これで蚊にさされなくなり、一件落着。

 

この秋の藍染は、糖で建てた藍。琉球藍の残りとインド藍を使いました。

ハイドロ建てのように、わーっと一気には色は染まりついてはくれません。藍甕の中にたくさん藍は溶けているはずなのに(濃すぎるのか、引き上げたばかりのグリーンに見えませんね)、洗うとこの通り(画像下)。

ブラウスたちも、染めて洗ってまた染めて、と、15回ほど重ねてみたところ。バネ指になりましたが、濃紺にはなりませんでした。

すくも建てのように、染まりつきがゆっくりということは、落ちていくスピードもゆっくりということなのでは?と思っています。

今秋のオンラインストアは10月2日(月)21時から2週間オープンする予定です。

今シーズンは、東京、松本での展示がありません。オンラインストアをご覧くだされば幸いです。

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製作 すすめています

カディのストールも、ノリ抜きをして洗って干しています。

ふんわり柔らかくなって、手触りも最高です。

インドの工房にお願いするとき、「両縁に藍染の糸が入るからね」と言われ、見本も送ってもらっていたのです。でも、こうして広げて干してみると、縁が目立つなあ。特に、白い方は「マザーテレサみたい(コメント by 夫)」。たしかに、、。

白のままでもいいのですが、いくつか染めてみることにします。薄い藍染の方もこの上からさらに染め重ねようかと思います。(やっぱり自分の手を加えないと気が済まないみたいです)。

 

下は、ストライプの生地で仕立てたブラウス。ツヤとハリがあり、目も詰まってとてもいい生地なのです。しかし、一度洗ってみると、地の赤っぽさが気になりました(左側)。

右はそのブラウスを藍で10回ほど染め重ねたもの。うまく落ち着いたので、こんな感じで仕上げることにしました。色の効果というのは大きいですね。

 

去年春にお買いいただいた、ラック染めのブラウスをお預かりしています。繕う糸をラックで染めたところ。

市販のポリエステル縫い糸は、色も豊富なので似た色はだいたい見つかります。でも、ブラウスは綿で縫ってあるので、綿糸を染めて使います。

ポリエステル糸を使うと、時間が経つにつれ、ブラウス本体の色とポリエステル糸の色が、徐々にあわなくなるのです。

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梅雨の晴れ間

長野はよく晴れ、気温も上がりました。

仕事の手を休めて、土日は子供たち(息子と姪っ子)とプールへ。子供ってどうしてそんなに水遊びが好きなんでしょう?放っておけば、全身シワシワでブヨブヨになるまで入って遊んでいるに違いありません。

でも、ようやく待ちに待った夏が来た!と喜んでいるのは、私の方かもしれません。つい先日まで、秋冬用の上掛けで寝ていたのですから。長野の夏は、本当に短い。

ところで、先日からphの管理に苦戦している糖建ての藍。雨の日に、コットンリネンガーゼの布を試し染めをしてみました。

薄いさわやかな水色に染まりました。「かめのぞき」というところでしょうか。本当にはちみつの力で染まったことに感動しました。

でも、油断すると、すぐに発酵しすぎてしまうので、ちょっと使いにくいです。もっと工夫が必要ですね。

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