
■パターン製作 Pattern making
デザインからサンプル縫製まで、アトリエで仕上げます。アパレルの世界では、パターン作りもコンピューター全盛の時代ですが、私はアナログな手作業を好んでいます。平織りの綿生地(シーチング)を人台に着せつけながらパターンを形作る、立体裁断(ドレーピング)の手法で作っています。
Only natural and high-quality materials are used in the making of our clothes.
This line of clothing is made in large part from European linen yarns woven in Japan, and also wool, cotton and silk fabrics, that are dyed using natural materials (mostly plant-based dyes), and which clothes are sewn, and hand-dyed by me, in Japan.
The works are carefully sewn, well-made, and will last a long time. Fabrics used will soften with wear and washing; colors naturally undergo subtle changes as well over time.

■縫製のこと Sewing method
仕立てにもこだわります。
ロックミシンを使わず、縫い目を折り伏せ縫い(縫い目を折り込んで仕立てること)や割り伏せ縫いで始末しているので、丈夫で長持ち、そして脱いで裏返した時もきれいです。針目も細かく縫います。
例外的に、ウールやウールジャージ(ニット地)を縫う時は、4本糸のオーバーロックミシンも使うこともあります。

■素材について Materials
時間が経つにつれ風合いのでる、良質の自然素材をつかいます。
・麻 (亜麻 / Linen)
麻には苧麻やジュートなど何種類もありますが、主に使うのはリネン(亜麻)です。
製作には、イタリアンリネン(イタリアのリニフィッチオ社)や、フランスなどのヨーロッパ産の最高品質の糸から日本で織られたリネンを使っています。
リネンはチクチクするものと思っていらっしゃる方もおいでですが、高品質の糸は、織られる前によく洗いがかけてあるため、チクチクすることもなく、とても滑らかです(このあたりがお値段の安いリネンとの差です)。
使えば使うほど繊維がほぐれ、水分を吸い取りやすくなります。なじんで柔らかくなると、もう手放せません。なじんだリネンは、大きなシワもできないほど柔らかく、アイロンかけも必要ありません。着込んでご自分のリネンを育ててみてください。

・綿(コットン / Cotton)
手間ひまかけて手紡ぎ手織りされたカディコットンは、軽く、涼しく、夏に最適の素材。北インドで作ってもらっています。主に細い糸で織られたものを使っています。また、3年以上無農薬で育てられた綿花からつくられるオーガニックコットンなども使います。

・毛(ウール / Wool)
冬のケープなどは、先染めのウール、カシミアやアンゴラなど、天然獣毛100%の混紡生地から作っています。リネンとウールの混紡は草木染めしています。


・糸とボタン
ミシン縫い糸、ボタンつけ糸共に、綿100%の糸を使用(ニットやウール類の場合をのぞく)。ボタンは貝ボタンを手で縫い付けます。白蝶貝、高瀬貝、黒蝶貝、茶蝶貝など。

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