手仕事 handicrafts

松本民芸館へ

秋晴れの昨日。久しぶりに松本民芸館へ行ってきました。

松本市のウェブサイトで調べてから行ったのですが、「くらしに生きる ざるかごと布」展が開かれているのことを知ったのは、松本へ着いてから(サイトには記されておらず)。あぁ、なんという偶然。ラッキーでした。

中町のちきりや工芸店の故・丸山太郎さんが蒐集なさった、かござる類600点の中からの展示だそうです。600点というのもすごい数。どのように保存されているかも気になります(松本は湿気が少ないけれど大変でしょう)。

展示の様子。下は世界のかご。一番右の3つ重ねかごは中国のもの。ペナンの中華系のお屋敷で見たことのあるものにそっくりです(そこでは、重箱のように食べ物を入れるものだと聞きました)。

台湾のものいれ。

こちらは北信濃の根曲がり竹あらめかご(戸隠あたりでしょうか?)。飴色とはこのことですね。

松本の竹行李(すず竹)。現在は松本にて、このみすず細工復活の研究が進んでいます。頑張っていただきたいものです!

りっぱな梁としっくい壁の内部。暮らしている家のように、布や民芸品、家具などがあちこちに飾られています(写真下)。

右にあるのは、マス目がきっちり美しい「ねこだ」。高山のものです。ねこだ=背負い袋。バックパックのようなものでしょうか(写真下)。

いつもの連れもいない上に、館内ほぼ貸切状態。ゆっくり見ることができました。入り口では写真を撮っていいですよと言ってくださったので、思う存分撮り放題。いい資料ができました(なんの資料ですかね?)。

なんの名前もない人たちが作ったかござるの数々。でも、職人の誇りにおいてきっちり作られている、美しいものたち。

このコレクションを見てしまうと、自分も使ってみようという気が起きてきますよね。つくられた本来の目的ではなく、用途は変えたとしても、毎日の生活で使えるように工夫できるとよいですね。

帰りには指田さんのお顔を拝みにグレインノートへ寄り、来年の展示のお話もしてきました。もしかしたら、来年は秋にグレインノートで展示できるかな?と考えているところです(体調と相談です)。

通り道、中町と平行に走る縄手通りにて。店先に干し鱈がぶら下がっていました。おいしそうな看板です(飲み屋さんのようでした)。

帰りがけ、ちきりや工芸店へ寄って食器を選んできました。

この11年の間に、途方もない数の食器を私と夫で割っています(夫が9割)。ティーポットたちもご飯茶碗やガラスのカップの数々、、、あぁ、思い出すと悲しくなるので、もう数えないことにします。

そんな訳で、あきらめて近年はイッタラを使っていました(←落としても割れにくいという理由で)。

でもご飯などの和食は、やっぱりざっくりした土の食器で食べたいのです。ということで、再挑戦。いつまでもつかなぁ、このご飯茶碗。

漆器も木工も草木染めの服でも、手仕事のものはきっとなんでもそうですが、お手入れに失敗しながら、自分も使い上手になっていくものなのかもしれません。素材もよくて上手に出来ているものは愛着もわきますし、使っていて経年変化があるほうが面白いですもんねぇ。

よいお天気のおかげで、行き帰りの電車からの紅葉の眺めも最高。のんびりローカル線に乗ったので、本も二冊読めました(老眼鏡も最高です!)。言うことなしの松本行きでした。

一日の出来事が、いいものを作ろうという気持ちにまた強くつながっていきそうです。

このかご展は来年の2月25日まで開かれているそうです。

保存保存

保存保存保存保存

保存保存

保存保存

保存保存

インドより

インドの工房へ二ヶ月ほど前に注文しておいた、カディストールと来年用のコットンシルクカディの生地などが届きました。

先月末、「進み具合はどう?」と問い合わせた時には、「間違えたので織り直ししている」と聞いていました。法律が変わって、送る時の内容物の申告も厳しくなったとのこと(いつも関税がけっこうな額なのです)。そんな訳で、インドとのやりとりはいつも不安です。

今回は、到着した箱をあけると、以前注文したのに届かなかった藍染のカディが一番上に入っていました(その時は全く違うのを送ってきた)。懲りずにまた注文しておいたのです。「やればできるでしょう?」とでも言いたげです。

時間をかけて細い糸から織られた布は、とても軽い。手紡ぎ手織りはさすがに柔らかですね。

まだ全部チェックできていませんが、今回は初めて問題なく受け取ることができてまずは一安心です。

 

コットンリネンガーゼ定番シャツの丈を長くした、ロングシャツの見本を先週作っていました。

いつも使っているこの生地は、洗いをかけると、楊柳のようなシワがでて様変わりします。これは今年の秋冬向けにする予定です。

いつもご家族で仲良くhakoでの展示においで下さるSさんが、この長いタイプを以前からリクエストしてくださっていたのです。ボタンは4つ穴の貝にしました。長いのは私も作ってみたかったので、Sさんがご希望くださったことがよい機会となりました。

 

こちらは長めのカフス3つボタンの試作。こちらも秋向けのリネンブラウス。

 

長野は相変わらず梅雨のようなお天気が続いています。涼しくて快適ですが、農作物にとってはこのお天気がよい訳ありませんよね。

この週末は、両親と妹家族が佐渡島へ行くのに誘ってもらい、息子が喜んでついていきました。「島」という響きに憧れているようです(ペナン島に住んだことあるのに、、なぜ??)。

息子のいない間を狙って、リビングルームの壁を抜いたり(私)、壁の漆喰塗り直しの下準備(夫)をしたり、こちらの作業もはかどりました!

藍染ストールのこと

金曜日からのhako plus での展示に、タイの藍の町で買ってきたストールも持っていくことにしました。今年の秋は展示の予定がないので、この機会にご覧いただこうと思います。そこで今日はタグを作ってつけたところ。

このストールたち、手紡ぎ手織りだけあって、びっくりするほど柔らかです。村では家族総出で綿を育て、紡いで藍染しているのだそう。綿がこんなに柔らかだなんて、初めて触った時は衝撃でした。

まだ気温差の大きい時期。肌寒い時や電車の中で羽織るため、私も自分用の一枚を持って東京へ向かいます。

 

去年の秋、朝食用に焼いてもらったポルトガル風のマフィンがおいしかったなー、また食べたいなー、と夫にリクエストを出したのですが、当の本人は「何それ?」←すっかり忘れている。

そこで、この自分のブログの去年の秋あたりを検索して、証拠写真を差し出したところ、「あー!」と。ブログって便利ですねぇ。

レシピを確認してみると、「小麦粉6カップ、砂糖1カップ」とあったようです。(アメリカのカップは240ccです)。ものすごい砂糖の量にびっくり。

ちかごろ、「あまくない砂糖の話」という、砂糖の及ぼす健康被害についてのドキュメンタリーをみて、こわ〜い思いをしたばかりなのです。砂糖を大幅に減らして作ってもらうことになりました。

小麦粉がそんなに入るボウルがない!というので、古いそばこね鉢をだしてみると、これがぴったり。ここでこね、リネンのぬれ布巾をかけて発酵させていました。これからは私も麺類はこれを使ってこねようと思います。

インドのタヴァで焼いた方が手前左、オーブンで焼いたものが右。タヴァの方がカリカリして私好みでした。

小分けにして冷凍し、朝トーストして食べます。

藍染めの街 その2

とあるお店に展示してあった藍染めの材料 左の丸いカゴに入ったのは、固形状になった藍ですね こちらの工房では、藍建てにココナツの灰やスターフルーツなどを使うようです。

続きです。

宿からでてすぐの通りには、市場がたっています。これも午前中限定の朝市でした。お昼頃になると、みんな蜘蛛の子を散らしたようにいなくなってしまうのです。

糸を紡ぎ、育てた藍で染め、村人みんなで織ったものを持ってきた女性もお店をだしていたのですが、お昼過ぎに通ったときには、もういなくなっていました。残念、、。

昼間暑くなるタイの気候では、このシステム(?)はとても合理的ですね。みんな、一仕事終え、家に帰って休んでいるのでしょうか。

そういえば、前回の滞在では、夜の7時半をすぎて外にでたらすでにシャッター街。食べるところを探すのに苦労しました。(この街では、夜になると妖怪でもでるのかも)。

朝市にて。昼頃になると、蜘蛛の子を散らしたように誰もいなくなってしまいます。(手前に亀の入ったボウルがあったのですが、うまく写ってなくて残念)。
朝市にて。(手前に亀の入ったボウルがあったのですが、うまく写ってなくて残念 ←亀はスープにでもして食べるのでしょうか?)。

 

村の人が織った藍染めのパーシンを売っていた女性たち。
村の人が織った藍染めのパーシン(サロンスカート)を売っていた女性たち。

 

とあるお店に展示してあった藍染めの材料 左の丸いカゴに入ったのは、固形状になった藍ですね こちらの工房では、藍建てにココナツの灰やスターフルーツなどを使うようです。
とあるお店に展示してあった藍染めの材料 左の丸いカゴに入ったのは、固形状になった藍ですね こちらの工房では、藍建てにココナツの灰やスターフルーツなどを使うようです。

 

こちらは天然染料の材料
こちらは天然染料の材料 マリーゴールドやキーレック、マンゴスチンなど

 

マンゴーの木にたくさん実がなっていました。トタンの塀がいいぐあいにボロボロに。

 

おしゃれなカフェ(多分)もちらほら

 

今回の滞在もあっという間でした。

帰りの飛行機の窓から下をみたら、小さな街の周りに田畑が広がっています。今回知り合った藍の村の人たちは、ここから来ているのかな?あちらの村かな?と思いながら出発。無事にバンコクへ帰ってきました(帰りはジェット機でした!)。

次回はちょっと足を延ばして、藍染めの村へ行ってみるつもりです。

藍染の街 再訪問

藍染の街に再び来ています。ちょうど一ヶ月ほど前に来た街です。

バンコクから飛行機で入ったのですが、なんと今回は小さなプロペラ機でした。そのプロペラ機、バスに大きな扇風機がくっついたかのような風体。きっとこの路線は乗客数が少ないのでしょう。機内に入ると、一列4席しかなく、内部もまるでバスのよう。一瞬不安になります。

そういえば、ボーディングゲートで待っている時、2歳にもならないような男の子が走り回っていて、いや〜な予感がしたのです。

案の定、飛行機にのるやいなや、その子が大声でギャンギャン泣き叫んでいました。そうだよね、怖いし、泣きたい気分だよねぇ、私も泣きたいよ〜、、と、かわいそうに思ったのですが、その後すぐ私は熟睡モードに入ったようで、まったく記憶がありません。

それにしても、こんな時、白い目で見たり、苦情を言ったりしないタイの人。お母さんたちにとっては、子育てしやすい環境でしょうねぇ。

着陸直前にもかなり揺れ、となりの席に窮屈そうに座っていた、キチッとスーツを着た大きな体のタイ人男性が、前の座席にしがみついているのを見てしまいました。彼も泣きたい気分だったのかもしれません。なにはともあれ、生身のまま着いてよかったです(前置き長いな)。

ちょうどバンコクも蒸していて雷雨の予報だったところ。到着前にここへも雷雨が来たらしく、空港のまわりは沼と化していました。街中は涼しくてまるで避暑地にきた気分。爽やかさに歌でも歌いたくなります。

 

一歩バンコクから離れると、やはり別世界です。木造のタイの家が立ち並び、路上にねこや犬がうろうろしていて、人ものんびり。みんな恥ずかしそうにニコッとするのがバンコクの人と違います。タイらしさのまだまだ残る地方都市、やっぱり居心地良しです。

週末なのにガラガラの大通り
週末なのにガラガラのメインストリート このあと犬に吠えられてここから退散

 

こんな家も普通に残っていてびっくり
こんな家も普通に残っていてびっくり

 

早速でかけ、街をうろうろして、藍染めの手紡ぎ手織りストールをみていたら、おしゃれなタイ人カップルが。旦那さんが、買ったばかりらしいストールをしていたので、どこで買ったのか聞いてみました。ついでに立ち話。二人ともバンコクから来ているとのこと。奥さんがアーストーンで非常に控えめな色合いの織りのサロンスカートをはいていたので、そちらも聞いてみれば北タイで買ったとのこと。

タイにはまだ探せばあるんですね、そんなすてきな織りの布が。街の名前も聞いてきたので、ぜひ次回行ってみなければ。

今日の収穫 Indigo scarfs I got today
今日の収穫 Indigo scarves I got today

 

布やマッドミー(イカット)のパーシン(サロンスカート)を買おうと思っていたのですが、今回はストールばかりになりました。昨日も今日も、紙袋をたくさんぶら下げて、遭難しそうになって宿にたどり着きました。

前回シンプルな藍のスカーフを扱っていた男装の麗人もいなかったし、カゴ売りのおばちゃんもいませんでしたが、織りの先生に話を聞いたり、家族で藍を栽培して織っている若い女の子に話を聞いたり、学ぶことも出会いもありました。

それにしても、このストールたちの柔らかさ。綿をふっくら紡いであるので、まるでカシミアのような手触りのものもあります。ひとつひとつ織りの具合もまちまちなので、直接見て選んでいただいたほうがいいかな、、。春と秋の展示に持っていきますね。

 

タイティーでひとやすみ
タイティーでひとやすみ 飲むたびなぜ赤いのか不思議なのですが、誰に聞いても訳を知らない。

3/5追記:タイティーやラオスティーが赤いのは、キュアリングと呼ばれれる加工処理の後に、タマリンドの種を加えるためだそうです。タマリンドは、トムヤムクンに入っている酸味のある豆です。東南アジアでは藍染にも使われています。

 

カリカリポークと空芯菜の炒め物。目玉焼きと。My late lunch; Pad Pak Bung Fai Daeng with Moo Grob.

遅めのお昼ご飯。オムレツを頼んだのですが通じなかったよう←でもそんなのどうでも気にしません。自分で作った空芯菜炒めよりも30倍おいしくてワナワナと感動。おじさんに「美味しかった!」と伝えると、ニコニコしながら「そうか!ところで、君はフィリピン人?」と返されました。

 

日が暮れると空気も冷たく、フェイクファーのジャケットを着ている若い女の子たちをお寺の周りで見かけました。フェイクファー、流行っているの?私もジャケットを持って来ればよかったと思いましたが、さすがにファーコートはね、、。タイの人の体感温度がまったく違うことをこんなとき思います。

猫たちも前足を丸めて縮こまっていました。彼らにとっても寒いようです。

藍染めの街

バンコクへ帰りがてら、藍染めの街を通ってきました。

下調べしておいた、藍染めや織りをしている郊外の村へ行ってみたかったのですが、車をチャーターできるかホテルで聞いてみても、手応えのないフニャフニャの答えに出鼻をくじかれます。

時間もないし、(旅行も終盤で疲れていたし)、それなら布だけでも少し手に入らないか、、、と思い、クラフトを扱っているOTOP(一村一製品運動)のショールームへ行ってみるも、中は夜逃げでもしたかのようにがらんどう。

が、たまたまその隣にあった商工会議所のお姉さんに思い切って聞いてみると、なんと日本語のできる友達に電話をかけてくれたのです。聞けば、藍染めのお店が並ぶ通りがあるというではありませんか。タイ語ができなくても、あたって砕けてみるものですねぇ。

昔ながらのタイスタイルの家が並んでいます
昔ながらのタイスタイルの家が並んでいます

 

ここで持ち手のついた籠を購入
途中、ここで持ち手のついた籠を購入。籠売りのおばさんは、午後に通った時にはすでに店じまいしていて、ここから籠ごといなくなっていました。

 

ここは普通のテーラー。藍染めの服も飾ってあります。

 

藍染め市にて。マッドミー(絣のスカート)を専門に売っていた女性。
マッドミー(絣)のパーシン(サロンスカート)専門のお店。もちろん、天然藍染めで手紡ぎ手織り。センスもよくて柄もきれいに縦横合っています。上手な人が織ったことがわかるのですが、はて、どうやって使おう、、?と考えると買うのを迷ってしまいました。

 

こちらのご夫婦はストール中心。マッドミーもありました。
こちらのご夫婦はストール中心。マッドミーも少しありました。

 

私の持っていた籠を見て「いくらだった?」と尋ねてきたおばあちゃん。自分の自慢の籠をだしてきて「私のはここんとこが細いんだよ」と。二人ともマッドミーで作った巻きスカートやパンツを着用しています。
私の持っていた籠を見て「いくらだった?」と尋ねてきた右のおばあちゃん。自分の自慢の籠を家からだしてきて「私のは、ここら辺の目がこまかいんだよ」と。二人ともマッドミーで作った巻きスカートやパンツを着用しています。

 

タイティーで一服。
タイティーで一服。

 

細いダイヤ模様に柄が浮き出た藍染め布。手織り。二巻き手に入れました。
細いダイヤ模様に柄が浮き出た藍染め布。こちらも天然藍染めの手紡ぎ手織り。二巻き手に入れました。

 

体調不良で始まり、実りのないかに見えた今回の旅も、藍染め布やストールを手に入れることができ、よいシメとなりました。次回は買う気でスーツケースを持って出直します。

松本 サムサラにて

金曜日に、松本の中町まで、「糸はたのしい」の糸紡ぎワークショップに行ってきました。

先生の島津和子さんは、大阪で工房「和空」を主宰し、毎年秋に松本中町通りのサムサラにて、色とりどりの手紡ぎ手織り作品の展示や、紡ぎと織りのワークショップをなさっています。今回の展示でも、秋の紅葉を思わせる色合いの作品が印象的でした。

島津さんとは、何年か前に、私が同じ時期にグレインノートで展示している時においでくださって知り合ったのですが、その後に大阪でバッタリお会いして驚いたことがありました。

原毛を紡ぐ方法を習いたいとずっと思っていたので、このたび鼻息も荒く松本に向かったのでありました。

 

毛の流れを整えて、紡ぐ準備をしていらっしゃる島津さん
毛の流れを整えて、紡ぐ準備をして下さっている島津さん 藍染めの上下がこれまたお似合いでした

 

紡ぎやすく島津さんが用意してくださっていたウールの原毛は、紡いでいくと、色がきれいに重なって糸になっていくのが感動的。よりも甘かったり、時々ダンゴになってしまったり、、、私はまだまだ練習が必要です。

持参したヤクの毛をお願いして整えてもらい、紡いでみると、これがウールに比べ更に難しいことがわかりました。毛が短すぎて、うまくつながらないのです。これも練習ですね。これよりも技術が必要だというカシミアにたどり着くまで、まだまだかかりそうです。

 

原毛とウール
手前が、このたび紡いだウール。左はカシミアの原毛、隣の茶色がヤク。

 

「糸はたのしい」は、松本中町通りの「サムサラ」(Tel: 0263-50-7893)奥の蔵にて、12日(月)まで開かれています。

手紡ぎと手織りのワークショップは、11時半、14時、16時と3回あるので、興味のある方はぜひ参加なさってみてください。色を扱うのって、ほんとうに心が安らぎますね。島津さんの楽しいおしゃべりも加わり、時間をかなりオーバーしてしまった滞在でした。

blog_1st June

クラフトフェアまつもとへの出展も無事に終了、長野の家へ帰ってきました。

Back in Nagano after a beautiful weekend in Matsumoto at that city’s annual “Crafts Fair.”

It seemed there were fewer visitors in 2015 compared with past years. One reason may be that a new crafts fair in Chiba-ken was held on the same weekend. It will be interesting to see the final attendance figures for both venues when they are released.

おいで下さったみなさま、ブースへ寄って下さったみなさま、どうもありがとうございました。あたたかいお心遣いの差し入れもごちそうさまでした!

「去年は買わずに後悔したから、、」「オンラインストアで買えなくて」とおっしゃって下さる方々、また、「ブログをいつも見ていますよ」と声をかけて下さる方も多く、ぼーっとしている私にとって、改めて驚きの連続でした。沢山のみなさまが見て下さっていると知れば、このブログももっとまじめに書かなくては、とも思います。

帰って来て、砂ぼこりだらけになったハンガーや布を洗っています。持ち帰った荷物の中にヒマラヤ杉の針葉があちこちに入っているのを見ると、クラフトフェアが終わったんだなあ、、、と実感するのが、恒例行事となっています。

そういえば、クラフトフェアの真っ最中、ヒマラヤ杉の並木を歩く女性の着ていたブラウスに、思わず目を奪われたことがありました。後ろ姿のドレープがゆらゆらととてもきれいで、一瞬見とれたものの、よくよく見たら私から買って下さったリネンガーゼのブラウスでした。お買いいただいて、そのまま着て下さっていたのです。よくお似合いで、とても嬉しく思いました。

 

クラフトフェアでは、いつものことながら他の方の展示をほとんど拝見出来ず仕舞いでした。前日の金曜に松本民芸館へ行く事ができたのがせめてものなぐさめです。メインの展示室には、もう今ではおそらく手に入らないであろう程の太い梁が使われていて圧倒されます。「美しい物が美しい」という、ちきりやご主人の視点で選ばれた民芸品は、今見ても、新鮮でたしかに美しい手仕事でした。ほとんどがもう作られていないものでしょうね。技術も先細りの一方でしょう。またゆっくり行ってみたいです。

Upon our arrival, we visited the Matsumoto Folk Craft Museum easily accessible by local bus leaving Matsumoto JR station. The museum is housed in an old refurbished traditional Japanese storehouse to which have been added newer wings which serve as a visitors’ entrance and additional display space. The surrounding grounds are quiet and well maintained.

 

さて、次は春夏のオンラインストアです。来週の月曜日、6月8日の21時にオープンの予定です。

Next up, my online shop which we begin Monday, June 8th, at 9pm Japan Standard Time.

 

Matsumoto Folk Art Museum 松本民芸館
Matsumoto Folk Art Museum 松本民芸館

 

Matsumoto Folk Art Museum interior view 松本民芸館内部 大きな梁
Matsumoto Folk Art Museum interior view 松本民芸館内部 大きな梁

blog_19th February

ペナンで過ごすのは三冬目ですが、今年も雨の少ない冬。ここ一ヶ月ほど雨が降らずカラカラだったのが、昨夜ようやく雷雨がきました。一晩中降ってくれて、ホッと一息ついています。

今日は旧正月の元旦。昨日はどこも半日で店じまいしてしまい、これからしばらく、通りはシャッター街のようになります。お正月は親戚家族で過ごすもののようで、年配の住民が多いこのアパートにも、今日だけは次々と車で訪れる若いお客さん達の声がします。あちこちで花火や爆竹が鳴り、獅子舞の太鼓とシンバルが聞こえ、にぎやかなお正月です。

一体、私たちはどこの国にいるの?と思わずにはいられません(ペナンは中華系がとても多い)。

 

バスケット basket
乾燥中

 

写真は、以前買った、蓋付きのバスケットを洗って乾かしているところ。これも、ペナン島の真ん中にある山付近に住むおじいさんが、細々と作っているとのこと。この人も、後継者がいないのだそうです。

「里山のおくりもの かご・ざる」展 松本民芸館 / Exhibition of basketry at Matsumoto Folk Craft Museum

現在、松本民芸館で「里山のおくりもの かご・ざる」展が開かれています。

県内の竹の籠などだけではなく、日本各地のものも、中国、マレーシア、韓国などのアジアや、中南米など世界各地のもの、様々な素材のもの200点ほどが展示されているそうです。

丁度、開催日の28日はペナンに出発する日だったので、私は見られませんでしたが、松本においでの方は是非。この松本民芸館は、中町通りにあるクラフトのお店「ちきりや」さんのご主人で民芸運動の担い手でもあった故・丸山太郎氏が創設、収集なさった民芸品を展示してある館です。

収集達の住むマレーシアでも手仕事が消えつつあることは前にも書きましたが、同じ日本でも同じ運命をたどらないよう願っています。この展示、見たかったです!

Exhibition of International basketry at Matsumoto Folk Craft Museum at Matsumoto, Nagano. 28 October 2014 to 8 February 2015. 「ざる・かご展」松本民芸館にて。

以下引用:

里山のおくりもの ざる・かご展

 かつては農家や杣人(そまびと)の副業として、近くの里山で採った竹や蔓などの材料で丈夫な日用品が作られてきました。生活の中で使われてきたざるやかごなど編組品の美しさをご覧いただきたいと思います。

日 時:平成26年10月28日(火)~平成27年2月8日(日)
会 場:松本民芸館
料 金:大人300円
中学生以下および70歳以上の松本市民は無料
問合せ:松本民芸館(TEL 0263-33-1569)

 

■松本民芸館
〒390-0221 長野県松本市里山辺1313-1
TEL・FAX:0263-33-1569

■The Matsumoto Folk Craft Museum (Matsumoto Mingei-kan)

Access: From Matsumoto JR Station about 20 minutes by bus — Utsukushigahara Line — to the Folkcraft Museum bus stop.
Admission: 300 yen for adult
Opening hours: 9:00am – 5:00pm; latest admission: 4:30pm
Closed Mondays and Dec 29 – Jan 3
Tel: 0263-33-1569

The Matsumoto Folkcraft Museum features exhibits of handmade wood and bamboo items, glassware, china, and porcelain. These items originate not only from this region, but from other parts of Japan and foreign countries as well.

籠のはなし

ペナンで見つけた籠 latten basket I found in Penang

二晩続けて大雨が降って、過ごしやすい日曜日となりました。

昨日は、タイで撮った写真のフィルムを現像に持って行った帰りに、同じ通りにあるペナンで唯一のまともな籠屋さん(この他には、編んだ椅子屋さんとよく分からない籠の問屋もありますが)の店先に、いつもと違うものが置いてあるのを発見。大きな丸い重箱のようなランチボックスもあります。おじさんに聞いてみると、ペナン在住85歳のおじいさんが作った籠だそう。その息子娘のどちらも家業を継いでいないそうです。若い人はこの仕事をやりたがらないから、もう作り手がいないと、悲しそうな顔(この籠おじさんはいつも悲しそうな顔をしているのですが←質問しても買わないと、更に悲しそうな顔を)。

どこかで聞いたことのある話ですね。マレーシアはアジアの国のなかでも物価が高いから、籠作りでは生活していかれないのでしょう。日本に持って帰ることは考えないで買ってしまいましたが、リネンや作った途中の服をとりあえず入れるのに使うつもりです。買ったこの籠をぶら下げて(気分は赤ずきんです)夫・息子と待ち合わせしていたデパートへいくと、すれ違う人々がこの籠をみています。かわいそうだと思っているのか、珍しいからなのか。みんな、もっとこんなのを使えばいいのに、、、そうすれば、松本でみすず細工が復活しそうな動きが出て来たのと同じく、ここでも作る人も出てくるかもしれませんよね。使ってくれる人があってこそ、作る甲斐があるもの。服もそうですよね。

 

籠
これがその籠。持ち手が変わっているのと、丸い角がかわいいです。布も沢山入ります。

 

9月に長野へ帰ったら、まだ気温の高いうちに琉球藍を建てることにしました。おかげさまで腰の調子もすっかり良くなりましたし、アトリエに草木灰も保管してあります。pHを調節するのに、タマリンド(酸味のあるマメ科の植物。トムヤムクンに入っています。)も使ってみたいので、こちらで買って帰ります。今から楽しみです。

フィラデルフィア6日目

フィラデルフィア 考古学博物館 museum in philadelphia

時差ぼけで3人とも朦朧とする頭で(←まだこんな状態)、今日はペンシルベニア大学考古学人類学博物館へ。

時差ぼけには日光に当たるのが効果的だそうなのですが、こんな夏日に日向でぼーっとしていたら、干からびてしまいます。博物館の暗がりの中で、ミイラ鑑賞などして過ごして来たので(ニンゲンだけでなく、飼い猫やワニのミイラもありました。飼い主が死んだ時、有無を言わさず道連れにミイラ化されちゃったんですね、きっと)、今日も、時差ぼけ解消という点では、建設的な1日ではありませんでした。

 

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University of Pennsylvania Museum of Archaeology and Anthropology これがその博物館
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これも博物館の敷地内にあった建物。レンガの並べ方でデザインを出しているのが面白い。

 

素晴らしい建物のなかにあるこの博物館、ミイラやスフィンクスのレプリカだけでなく、一番印象に残ったのは中央スーダン/ナイジェリアの、豪華なシルク刺繍が施されたこの藍染めコットンのローブ(写真下)でした。支配階級や裕福な商人が着ていたそうですが(いつのものかは不明)、日本の藍染めの服とはまた違ったゴージャスな印象ですよね。

 

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Men’s robe from Central Sudan/Nigeria. Indigo-dyed cotton and silk embroidery. コットンの藍染めにシルクの刺繍が入った男性用ローブ

 

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Robe detail/ 上のローブの一部

 

ローマの部屋には、数多くのローマンガラスのコレクションもありました。日本でいえば弥生時代。弥生土器を作っていた頃に、すでにこんな細かい装飾を施した日用品を作っていたなんて、、、。アールヌーヴォーを思わせる優雅な曲線で構成されたオイルボトルのようなものもありました。

 

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Roman glassware/ ローマンガラス 二千年も前のもの 銀化しています

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さて帰りには、ベトナム住民御用達のアジアンスーパーマーケットへ。

ベトナム食材だけでなく、中華の水餃子の皮や刺身用醤油などもあります。ここで豆腐や黒米とココナツのデザート、夫のベトナムコーヒーなどを入手。アメリカに来てからアジア人を殆ど見かけていなかったので、ここに買い物に来ている人たちには、まるで同郷の人に会ったかのような親しみを感じました。嬉しさのあまり、知らないおじさんに話しかけそうになる私、ほとんどこれじゃ変質者じゃないですか。

「日本人は外にでると群れたがる」と批判的な人は言いますが、日本だけでなく、どの国の人だって同じだと思います。夫の一族だってほとんどイタリア系ですし。私だって万が一ここに住むことがあれば、きっと黄色人種と群れていると思います。でも、こんなアジアンスーパーマーケットがペナンにもあったらいいなあ、、(ペナンもアジアですが、たいして品揃えは良くないです)。

タイ・チェンマイの染め工房を訪ねる(2010年12月の記録より)

Entrance to Studio Naenna textile museum, gallery and workshop/スタジオネンナ入口
ネンナ入り口
Entrance to Studio Naenna textile museum, gallery and workshop/スタジオネンナ入口

何年か前にタイのチェンマイで藍染め・手織りで布を作っている工房にお邪魔した時のブログを以前つかっていたブログに見つけ、このまま自然消滅させるのもなんですので、こちらへ持ってきてみました。

工房のオーナーはシンガポール生まれのイギリス人女性で、ラオスのテキスタイル研究家としてとても有名な方。ここチェンマイで手織りの存続運動を続けていらっしゃいます。安い中国の工業製品におされて、どんどんマーケットから手織りや藍染め布が消えていってしまっているこの頃、ここの工房の存在はとても貴重です。チェンマイは空気がとても悪くて行くのを避けていたのですが、この工房に行くだけでもまたチェンマイに足を運びたいと思ってしまうほどなのです。

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藍甕/Vats containing indigo.

 

藍のエサには日本ではふすま(小麦の外側)を炊いたり、日本酒を与えたりするのですが、ここではパイナップルジュースやタイウイスキーを使うと聞いて、おいしそうだなあ、、、と思ったのを覚えています。

藍染された糸。洗って織るそうです。Indigo-dyed yarn.
藍染された糸。洗って織るそうです。Indigo-dyed yarn.

 

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分けていただいた手織り布の色々 Hand-woven fabric from Studio Naenna この時は、一度訪ねてもまだ足らず、翌月また訪ねたのでした。キッド織り、コード織り、イカットなど、少しずつ分けていただきました(写真はボケていますが、、)。

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織り機などが外に。Traditional Thai spinning and weaving apparatus.

外で上のような木製の糸巻き器でのんびり作業をする女性もいましたが、写真を撮るのが恥ずかしくて撮りそびれてきました。(この頃はそんなことも出来なかったのです、、)。