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製作ノート「藍」/ Indigo

indigo dyed linen clothers 草木染めや琉球 藍染め リネンのワンピースやチュニック 乾燥中

自然のシンプルな材料を使って、天然灰汁発酵建てで染めています。

「すくも」「琉球藍」または「自家製の泥藍」などの、バクテリアの生きている天然藍をつかって藍を建てます。(2016年は日本における藍不作のため、南インドから来たインド藍も補助的に使いました)。

苛性ソーダ(ハイドロサルファイト)を助剤として使い、簡単にできる化学建てもあります。ですが、私は自然の材料で建てることにこだわり、基本的には草木灰や砂糖などを助剤とする天然灰汁発酵建てで染めています。

Using simple materials of Nature, dyed by natural ash fermentation.

I prepare vats of natural indigo in Nagano by fermenting indigo leaves using living bacteria. I use “sukumo” (composted indigo leaves from Tokushima), “Ryukyu ai” (indigo extract from Okinawa), or our own homegrown indigo leaves. (In 2016, I had to supplement with indigo from South India, because of the indigo crop failure that year in Japan).

Of course, it is easier to use chemicals, such as caustic soda, as reducing agents, but I continue to use natural materials, with natural ash fermentation, using vegetable ash, sugars, etc., as reducing agents.

■藍と材料/indigo and additives 

 天然藍/Natural indigo

以下の4種類のうち、手に入る材料を使います。手に入る材料は、その年によって異なります。

いずれにしても、重労働の藍草栽培を経て、手作業で作られる藍の染料です。しっかり発酵させて、余すところなく使いたいと考えています。

 

-琉球藍/Indigo extract from Okinawa

琉球藍は、沖縄で育てられる琉球藍の生葉を水に浸して発酵させ、色素のみを抽出したものです。その形状から「泥藍」とも呼ばれます。

色素を取り出すのに、大量の藍葉が必要です。例えば、20kgの泥藍をつくるのに、200kgの生葉が必要だそうです。

琉球藍 泥藍 沈殿藍 indigo extract okinawa
琉球藍。お酒で練ります。Indigo extract from Okinawa

 

-すくも/Composted indigo leaves from Tokushima

すくもは発酵したタデ藍の葉です。

すくもを作るには、収穫した藍の葉のみを取り分けて乾燥させ、一カ所に積み上げます。毎日切り返してまぜること100日。堆肥を作るように水分を調整しながら発酵させます。腐葉土のようになったら完成です。

すくもに含まれる藍の色素はとても少なく、原料となる藍葉は大変な量を必要とします。徳島では「藍師」とよばれる数少ない専門家がこの手間のかかる仕事をしています。

藍染めに使う 徳島のすくも。すくも建てします。腐葉土のよいかおりがします。composted indigo leaves from Tokushima
徳島のすくも。腐葉土のよいかおりがします。使う前には灰汁で練ります。Composted indigo leaves from Tokushima

 

-泥藍/My own indigo paste

自宅の畑で育てたタデ藍の葉から抽出した泥藍です。藍草をたくさん育てても、取れる泥藍はほんのわずか。詳しくはこちらのページをごらんください。

できたばかりの泥藍(の一部)
できたばかりの泥藍(の一部)

 

-インド藍/Indigo powder from Southern India

インド藍(ナンバンコマツナギ)の葉っぱを水の中で発酵させ、人力で抽出された色素です。南インドのタミルナドゥの代々続く藍農家から分けてもらっています。

天日でケーキ状に固めてあるものを、砕いて粉末にしてもらいます。乾燥しているためバクテリアは生きていないのですが、すくもや琉球藍が手に入らない年には補助的に使っています。

 

糖分/ Natural sugar (antioxidant) 

日本酒や水飴、果糖なども使います。自然の糖分は、藍の液から酸素を取り除き、藍が水に溶ける助けをします。

灰/ash

糖が働くよう、アルカリ性の環境を作ります。

 

■基本的な藍建ての手順/Preparing a vat of organic indigo

私のアトリエでは、200Lの容器を藍甕として使っています。

灰汁で満たした藍甕に染料となる藍を加え、糖分を与え、温度などの条件を整えてあげます。一つの甕に、すくもを14キロ、琉球藍なら10キロ使います。

以下は、琉球藍や泥藍を使った基本的な天然発酵灰汁建てを説明しています(すくもを使う場合は少し手順が異なります)。

 

7. 藍バクテリアの餌になる砂糖(今回はてんさい糖)

 

発酵を待ちます
発酵を待ちます

 

 

藍甕 24th July, 2015

 

藍の華 藍瓶 indigo vat 藍が建つと、攪拌後に「藍の華」と呼ばれる藍色の泡がたちます。
6) 藍が建つと、攪拌後に「藍の華」と呼ばれる藍色の泡がたちます。これでもう染められます。

 

染めるものをこの藍の染料液に浸け、引き出して空気に当て酸化させます。黄緑に染まった布が、酸素と反応して青く変化してきます。

この行程を何日もかけ繰り返して濃い色に染めていきます。藍のバクテリアが疲れるので、一日に染められる量はわずかです。染めた後のバクテリアの調子が戻るまで、その後、一日かかります。

黒に近いほど濃いものは、染料液に浸けては引き出し酸化させること20回以上、何日もかけて繰り返すことになります。

藍染めしたリネンの服を水につけて灰汁抜きします アクヌキ
染めた物を水につけてアク(茶色の色素)を抜きます。

 

草木染め 天然の藍で染めたシャツ natural indigo dyed shirt and blouse
藍で色々な濃さに染めたシャツ。深い海のような透き通る藍の色は、使い込んで洗うほどよい色になっていきます。

 

■ インディゴ染めと本藍染めについて

現在、市場にでている「インディゴ染め」の表記のある製品のほとんどは、化学染料である「インディゴピュアー」という人造藍をつかったものだそうです。「インディゴピュアー」(=純粋な藍)という名前がついていても、これは化学的に藍の成分を合成したもので、天然の藍ではありません。

これに対し本物の天然発酵建ての藍染め製品には、「本藍染め」または「正藍染め」などの名称がつけられています。(工業製品などには、苛性ソーダで染められたものや、インディゴピュアーなどが混用されていることもあると聞きます)。

 

参考資料
「草木染め染料植物図鑑」山崎青樹著 美術出版社
「工程写真によるやさしい植物染料入門」 吉岡常雄著 紫紅社

 

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保存保存

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製作ノート「草木染め」 / All-Natural Dyestuffs Used

マンゴスチン mangosteen dye 染め

■草木染め All-Natural Dyestuffs Used

服に仕立ててから、1枚1枚手染めをしています。

天然染料(いわゆる草木染めに使う植物性のもの、動物性のもの)を使用し、何度も染め重ねて色を出しています。柔らかくくすんだ深い色合いは、天然染料ならではのものです。All our clothes are hand dyed using natural dyes described in detail elsewhere on this web site.

■主に使っている天然染料

*藍に関しては、現在はすくも、琉球藍、自家製の泥藍などを中心に使っています。

 

■草木染めの手順(藍や柿渋は行程が異なります)Dyeing process

1、細かく砕いた材料を、鍋にいれます。水で満たし火にかけ、30分ほど煎じます。水を換え同じ事を数回くりかえし、できた液を染料液とします。写真は蘇芳。The natural materials used as dyes (plant leaves, tree bark and galls, insect shells, . . . ) are crushed or cut up when dry into small pieces, placed in a pot and boiled in water for 30 minutes. The water is then strained to remove the dye extract. This process is repeated several times, until all the dye is extracted from the original material.
1) 細かく砕いた材料を、鍋にいれます。水で満たし火にかけ、30分ほど煎じます。水を換え同じ事を数回くりかえし、できた液を染料液とします。写真は蘇芳。The natural materials used as dyes (plant leaves, tree bark and galls, insect shells, . . . ) are crushed or cut up when dry into small pieces, placed in a pot and boiled in water for 30 minutes. The water is then strained to remove the dye extract. This process is repeated several times, until all the dye is extracted from the original material.
 
コットンリネンガーセのブラウス のり抜き後、洗いをかけたところ
コットンリネンガーセのブラウス のり抜き後、洗いをかけたところ

 

2) 火にかけながら、染めるものを入れて煮ます。30分ほど。濃さをみながら時間を調節します。

3)流水で洗い、余分な染料を落とします。

4) 媒染液にひたして、染料を定着させます。Then, the clothing is removed and placed into a mordant bath for 30 minutes.

 

5、3→4の工程を繰り返して、濃く染め重ねます。
5、3→4の工程を繰り返して、濃く染め重ねます。

 

 

■媒染について About mordant

草木染めであっても、媒染剤の中には人体に有害であるものも存在します。

製作には、錆びた釘と木酢や食酢から作った自家製の鉄媒染液、漬物などに使う食用みょうばんを水に溶かしたアルミ液の二種類を使っています。どちらも安全です。

 

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染め作品のお洗濯 / Washing instructions

コットンリネン ブラウス cotton linen shirt

tamami watanabe の服は、天然の染料で一枚ずつ手染めされています。

植物の葉や幹、木の実や果実などから力をもらって染めるこの方法は、一つ一つ異なった柔らかい色を出せるのが利点ですが、一般に使われている化学染料に比べ、堅牢度(洗濯や日光などに対する強さ)に劣り、だんだんと色が変化していきます。お手入れには、以下のことにお気をつけ下さい。(For English text, please scroll down.)

■着用前のご注意:

仕上げ前に洗いをかけていますが、濃く染めた藍や五倍子など、初めの頃は色落ちする染料もあります。着用前に一度個別にお洗濯していただくことをおすすめいたします。

■通常のお手入れとご注意:

がんこ本舗から発売されている「海へ・・・」という洗剤を一番におすすめいたします。ご使用方法は、このページ下をご覧下さい。

  • 漂白剤や蛍光剤入りの合成洗剤(アタック、ニュービーズなど)は、激しい色落ちの原因となりますので、ご使用にならないで下さい。
  • 裏返しにして、ネットをご使用下さい。
  • 水で手洗い、または洗濯機の手洗いコースの設定の上、中性洗剤(エマールやアクロンなどのおしゃれ着洗い)ご使用の場合は、少量だけお使いください。
  • 洗剤を直接染めたものにかけないで下さい。水の中で溶いてから洗濯物を投入して下さい。
  • 濃色のものは、単独でのお洗濯をおすすめいたします。濡れた状態で摩擦が起きたり、そのまま放置されると、色移りすることがあります。
  • 必ず陰干ししてください。
  • 漂白剤は使えません。
  • レモン汁や柑橘系のジュース、酢などで変色します。
  • 畳んでたんすの引き出しなどの光の完全に入らない場所への保管をおすすめします。
  • 時間の経過とともに、日光などで徐々に変色してきます。

 

Our items are hand dyed with natural dyestuffs. Slight color variations make every item unique. To minimize color transfer and fading, and to extend the life of the garment, we recommend that clothes be stored away from direct heat and sunlight.

■Instructions for initial washings

The first few washings are important. Some small part of the natural dyestuff, such as that used in darkly dyed indigo garments, may wash off during the first few washings. We recommend that you wash your garment separately, by hand if possible, for the first few washings, and before wearing, especially in the case of indigo-dyed clothing.

■Regular washing instructions

• Turn garment inside-out, and place in a laundry net.
• Cold-water wash by hand or on a delicate cycle with a mild, neutral detergent. 
• Do not use bleach-based washing detergents.
• Do not pour detergent directly on garment. Dissolve or dilute detergent in water before using it.
• Wash garment separately, and remove promptly.
• Tumble dry on low, or hang to dry in shade.
• Do not bleach.
• Hot iron as desired.
• Citrus juices and vinegar may easily discolor fabric.
• Colors may rub off.
• Natural dyes may fade gently over time or when exposed to direct sunlight. This is normal.

 

海へ・・・」の使い方

「海へ・・・」は、草木染めの色落ちも少なく、少量で汚れも落とし、100%生分解するという、非常にすぐれた洗剤です。

ブラウスを洗うのに必要な量は、ワンプッシュ(1ml)。洗面器などに水をはり、しばらく浸け置きしておきます。すすぎは一度だけで済みます。以下の手順をごらん下さい。

・200ml入りポンプ1,250円、詰替えパック450ml入り1,980円で、春秋の展示会やオンラインストアで販売しています。 

・ご注意 「海へ…」をお使いでない場合は、この方法ではお洗濯できません。

・ご不明な点はコンタクトフォームよりお問い合わせ下さい。

 

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2017年の展示予定 / show schedule for 2017 

東京 明日館 展示 tokyo show myonichikan

2017年の展示予定/show schedule for 2017

 

・今年の秋の展示はお休みいたします。秋のオンラインストア は、10月初め頃から2週間のオープンを予定しています。We plan to open our autumn online store for two weeks from early October 2017.


ニュースレターでも、オンラインストアと展示日程のご案内をお送りしています。Please sign up for our newsletter in which the date will be announced.

 

「渡辺珠美 春の自然服展」(終了しました)

■5月19日(金)→21日(日)  

hako plus(hakoギャラリー2F)

151-0066 東京都渋谷区西原3-1-4 

map

 

■May 19–May 21, 2017

hako plus

2F, 3-1-4 Nishihara, Shibuya-ku,

Tokyo

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「クラフトフェアまつもと」(終了しました)

■5月27日(土) 28日(日)

長野県松本市あがたの森公園

クラフトフェア推進協会HP

 

■May 27 and 28, 2017

Matsumoto Craft Fair

Agatano-mori Park, Matsumoto-shi,

Nagano

藍を育てる / home-grown indigo

tamami watanabe として染めを始めた頃は、庭に藍の種を蒔いて育て、藍の葉から色素を取り出し「泥藍」を作って染めていました。以下は、その泥藍の製作工程を解説しています。

ここ何年か、徳島のすくも、沖縄の琉球藍、インドのインド藍を譲っていただき、それらを使って天然発酵させた藍染をしてきました。が、2015年に日本の藍の不作により、それらの材料が入手困難であったことを経験してから、藍栽培と泥藍の製作も再開しています。

 

■藍を育てる  Growing indigo plants

桜の咲く頃に種を蒔きます。寒冷地の長野で藍を育てるには、時間が限られています。そのため、直蒔きでもポット蒔きでも、その後の成長にあまり差がありません。Traditionally, indigo seeds are sown when cherry blossoms are in bloom. The growing season for indigo in cold Nagano is limited, so there is not much difference between first sowing in pots for later transplanting and directly sewing seed in the ground.

indigo seed 藍の種
藍の種 Indigo seeds

 

芽を出した藍
芽を出した藍  Indigo seedlings from seeds sewn in pots.

 

苗を藍畑に定植。水やりが大切です。
苗を藍畑に定植  Transplanted seedlings in the main garden.

 

間引きしながら大きな株に育てます。藍は水が大好きです。渇水の年は大きな葉にはなりません。
間引きしながら大きな株に育てます。藍は水が大好きです。渇水の年は大きな葉にはなりません。 We grow quite a large amount, thinning the crop as necessary. Indigo prefers wet soil, and if there is insufficient rain during the growing season, the leaves will be small.

 

大きくなりました。収穫前の藍。暖かな気候が好きな藍を長野で育てるのは、期間が限られています。7月末から8月にかけて何度か収穫します。最後の収穫は、花の咲く前に行います。
収穫前の藍。手をかけて、ようやく大きくなりました。7月末から8月にかけて何度か収穫します。最後の収穫は、花の咲く前に行います。Finally, the indigo is ready for harvest. We harvest several times from the end of July into August. The last cutting must be done before the plants flower.

 

■泥藍(沈殿藍)をつくる  Extracting indigo pigment

泥藍作りは、真夏の暑い日が続きそうな時を選んで行います。I usually prepare an indigo slurry in the hottest part of the summer.

藍草の刈り取り。家族全員で行います。
藍草の刈り取り。家族全員で行います  Harvesting the indigo is a family affair.

 

花芽をつけ始めた藍草。急いで刈り取り。花が咲くと、青い色素がなくなってしまいます。
花芽をつけ始めた藍草も。これも急いで刈り取り。花が咲くと、青い色素がなくなってしまいます。An indigo plant which began to flower. We had to harvest quickly, because when the plant flowers, the blue pigment disappears.

 

刈り取った藍を茎と葉に分け、葉だけを容器に入れます。井戸水で満たします。
刈り取った藍を茎と葉に分け、葉だけを容器に入れます。井戸水で満たします。Separating indigo leaves from their stems by hand, after which the leaves are placed in containers and filled with well water.

 

重石をして、一昼夜放置。
重石をして、一昼夜放置  The leaves are kept submerged in the water by covering them with heavy stone weights, and left overnight.

 

気温が足りない場合は、もう少し様子を見ます。かなり発酵してきたので、この時点で葉を取り覗きます。
気温が足りない場合は、もう少し放置して様子を見ます。かなり発酵してきたので、この時点で葉を取り除きます。If it is not warm enough, I must wait longer for the leaves to ferment, usually 2-3 days, after which I remove the leaves.

 

石灰を少しずつ加えながら攪拌。空気を送り込むように絶えず混ぜます。
石灰を少しずつ加えながら攪拌。30分〜1時間ほど、空気を送り込むように絶えず混ぜます。We take turns stirring the water that remains while adding lime powder little by little, mixing continually for up to one hour to aerate the liquid.

 

攪拌しているうちに、液が藍らしい香りに変化してきます。泡も少なくなります。
延々と攪拌しているうちに、液が藍らしい香りに変化してきます。泡も少なくなります。While stirring by hand for what seems to take forever, the liquid gradually begins to smell like indigo and the amount of bubbles decreases, too.

 

放置して、上澄みを取り除いていきます。下に沈殿したものが泥藍。
液を放置して、何日かかけて上澄みを取り除いていきます。下に沈殿したものが泥藍。I allow the solution to settle for a few days, then remove the supernatant. What has precipitated below is indigo.

 

できたばかりの泥藍(の一部)
できたばかりの泥藍。 バクテリアが生きています。Newly created indigo paste in which bacteria are active.

 

この泥藍をさらに乾燥させると、藍じょう(藍錠)となります。市販のインド藍は、この乾燥したブロック状や、そのブロックを砕いた粉末状で売られています。If this indigo is further dried, it takes the form of indigo “tablets.” Commercially available Indian indigo is sold in a dried blocks.

 

藍の花。種を取って次の年に備えます。
藍の花。種を取って次の年に備えます  Indigo flowers from some few unharvested plants, which we dry to take seed for the following year’s crop.

 

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製作ノート「素材と形つくり」 / Fabric to Fabrication

 ■パターン製作 Pattern making 

デザインからサンプル縫製まで、アトリエで仕上げます。アパレルの世界では、パターン作りもコンピューター全盛の時代ですが、私はアナログな手作業を好んでいます。平織りの綿生地(シーチング)を人台に着せつけながらパターンを形作る、立体裁断(ドレーピング)の手法で作っています。

Only natural and high-quality materials are used in the making of our clothes.

This line of clothing is made in large part from European linen yarns woven in Japan, and also wool, cotton and silk fabrics, that are dyed using natural materials (mostly plant-based dyes), and which clothes are sewn, and hand-dyed by me, in Japan.

The works are carefully sewn, well-made, and will last a long time. Fabrics used will soften with wear and washing; colors naturally undergo subtle changes as well over time.

人台に着せつけながらパターンを作ります。
人台に着せてパターンを形作っていきます。

 

■縫製のこと  Sewing method

仕立てにもこだわります。

ロックミシンを使わず、縫い目を折り伏せ縫い(縫い目を折り込んで仕立てること)や割り伏せ縫いで始末しているので、丈夫で長持ち、そして脱いで裏返した時もきれいです。針目も細かく縫います。

例外的に、ウールやウールジャージ(ニット地)を縫う時は、4本糸のオーバーロックミシンも使うこともあります。

折り伏せ縫いの例
折り伏せ縫いの例 / Example of flat fell seam

 

■素材について Materials

時間が経つにつれ風合いのでる、良質の自然素材をつかいます。

・麻 (亜麻 / Linen)

麻には苧麻やジュートなど何種類もありますが、主に使うのはリネン(亜麻)です。

製作には、イタリアンリネン(イタリアのリニフィッチオ社)や、フランスなどのヨーロッパ産の最高品質の糸から日本で織られたリネンを使っています。

リネンはチクチクするものと思っていらっしゃる方もおいでですが、高品質の糸は、織られる前によく洗いがかけてあるため、チクチクすることもなく、とても滑らかです(このあたりがお値段の安いリネンとの差です)。

使えば使うほど繊維がほぐれ、水分を吸い取りやすくなります。なじんで柔らかくなると、もう手放せません。なじんだリネンは、大きなシワもできないほど柔らかく、アイロンかけも必要ありません。着込んでご自分のリネンを育ててみてください。

リネンのいろいろ / linen fabric we use.
リネン 平織りからガーゼまでいろいろ / linen fabric we use

 

・綿(コットン / Cotton)

手間ひまかけて手紡ぎ手織りされたカディコットンは、軽く、涼しく、夏に最適の素材。北インドで作ってもらっています。主に細い糸で織られたものを使っています。また、3年以上無農薬で育てられた綿花からつくられるオーガニックコットンなども使います。

カディコットンとオーガニックコットンローン Khadhi cotton from India and organic cotton lawn.
カディコットンとオーガニックコットンローン / Khadhi cotton from India (left and centre) and organic cotton lawn (right)

 

・毛(ウール / Wool)

冬のケープなどは、先染めのウール、カシミアやアンゴラなど、天然獣毛100%の混紡生地から作っています。リネンとウールの混紡は草木染めしています。

藍で染めたウールリネンのストール
藍で染めたウールリネンのストール/ Indigo dyed woolen linen scarf.

 

カシミアウール。カシミア率の高いものを選んでいます。
カシミアウール。カシミア率の高いものを選んでいます / Cashmere wool fabric for winter items.

 

・糸とボタン

ミシン縫い糸、ボタンつけ糸共に、綿100%の糸を使用(ニットやウール類の場合をのぞく)。ボタンは貝ボタンを手で縫い付けます。白蝶貝、高瀬貝、黒蝶貝、茶蝶貝など。

ボタン
貝ボタン / shell buttons

 

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はじめまして/About tamami watanabe

天然藍イタリアンリネンのコート

About us

自然素材と、丁寧で丈夫な仕立てにこだわって服作りをしている小さなアトリエです。ひとつずつ天然染料(草木染め)で手染めしています。春と秋の東京と松本での展示会の他、期間限定オンラインストアでも販売しています。

“tamami watanabe” is a line of clothing designed and made for those who want to wear clothing made using natural fabrics, dyed with natural materials.

All works are designed and produced by the Japanese designer Tamami Watanabe. 
The works are made from linen, wool, cotton and silk, and are hand-dyed using natural materials such as plant-based dyes. These clothes are carefully sewn, well-made, and will last a long time. Fabrics used will soften with wear and washing; colors undergo subtle changes as well.

 

■ tamami watanabe

tamami watanabe 春夏秋冬の服

“tamami watanabe”は、ヨーロッパ産の高品質リネンなどを中心とした自然素材で丁寧に仕立て、ひとつずつ天然染料(草木染め)で手染めた服たちです。

“tamami watanabe” is a line of clothing designed and made for those who want to wear clothing made using natural fabrics, dyed with natural materials.  All works are original designs by the Japanese designer Tamami Watanabe.

草木染め リネン服 natural dye linen clothes

 

■ indochina by tamami watanabe

indochina tamami watanabe

2015年より、「indochina by tamami watanabe」という新しいレーベルを始めました。まだ手仕事が残るアジアには、様々な布があります。それらを使ってみたかったのです。
 
この「indochina」は、手間ひまかけて紡ぎ織られたインドのカディコットンを中心に、ラオス、タイの手織り藍染布など、アジア各地のテキスタイルを使った服となります。カラーパレットは白、オフホワイト、藍色など。シンプルですっきりしたものを作って行くつもりです。
 

In 2015, we began offering a second line of clothing under our new “indochina” label.

This label will feature clothing made from natural fabric personally chosen and bought by me and sourced solely from countries in South and Southeast Asia: India, Thailand, Laos, Vietnam, and elsewhere in this wide region. These clothes will be sewn in Asia (ex-Japan) and dyed there as well, near the source of the fabric used.

We hope through this new line to bring our customers a wider choice of fabrics, traditionally made and naturally dyed in South and Southeast Asia.

4月19日3

Profile

渡辺珠美(わたなべ たまみ)/ tamami watanabe

1972年生まれ
1992年 – 1994年 ロンドン留学
1996年 染色を学ぶ
1998年 古布のシルクを素材に制作開始
1998年 長野県内のギャラリーにて初個展        
2007年 – 2008年 育児休業
2009年 「tamami watanabe 春夏秋冬の服」開始
     
尊敬するデザイナーは、マドレーヌ・ヴィオネ、クリストバル・バレンシアガ。好きな旅先は、中国・ベトナム・タイ・ラオスほか。夫と息子の三人暮らし。

 

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“indochina by tamami watanabe” レーベル

indochina tamami watanabe
今年2015年より、「indochina by tamami watanabe」という新しいレーベルを始めました。まだ手仕事が残るアジアには、様々な布があります。それを使ってみたいのです。
 
この「indochina」は、ラオス、タイ、ベトナム、インドなどのアジア各地のテキスタイルを使った服となります。カラーパレットは白、オフホワイト、藍色など。シンプルですっきりしたものを作って行くつもりです。
 
少しずつですが、春夏ものから徐々にお見せできる予定です。みなさまにお気に召していただけることを願っています。ご意見ご感想等もお待ちしております。
 
In 2015, we began offering a second line of clothing under our new “indochina” label.

This label will feature clothing made from natural fabric personally chosen and bought by me and sourced solely from countries in South and Southeast Asia: India, Thailand, Laos, Vietnam, and elsewhere in this wide region. These clothes will be sewn in Asia (ex-Japan) and dyed there as well, near the source of the fabric used.

We hope through this new line to bring our customers a wider choice of fabrics, traditionally made and naturally dyed in South and Southeast Asia.

Our customers will notice little difference in color scheme, as we intend to continue to provide our basic whites, off-whites, and deep indigo blues.

We hope that this second line of clothing will be well received, and look forward to your comments.

 

tamami watanabe khadi cotton blouse
Khadhi cotton blouse

about

tamami watanabe 春夏秋冬の服

はじめまして

自然素材と、丁寧で丈夫な仕立てにこだわって服作りをしている小さなアトリエです。ひとつずつ天然染料(草木染め)で手染めしています。春と秋の東京と松本での展示会の他、期間限定オンラインストアでも販売しています。

“tamami watanabe” is a line of clothing designed and made for those who want to wear clothing made using natural fabrics, dyed with natural materials.

All works are designed and produced by the Japanese designer Tamami Watanabe.
The works are made from linen, wool, cotton and silk, and are hand-dyed using natural materials such as plant-based dyes. These clothes are carefully sewn, well-made, and will last a long time. Fabrics used will soften with wear and washing; colors undergo subtle changes as well.

 

tamami watanabe 春夏秋冬の服

 indochina

渡辺珠美(わたなべ たまみ)/ tamami watanabe

1972年生まれ
1992年
 ~1994年 ロンドン留学
1996年  染色を学ぶ
1998年  古布のシルクを素材に制作開始
1998年  長野県内のギャラリーにて初個展       
2007年
 ~2008年 育児休業
2009年  「tamami watanabe 春夏秋冬の服」開始
     
尊敬するデザイナーは、マドレーヌ・ヴィオネ、クリストバル・バレンシアガ、山本燿司氏、川久保玲氏など。好きな旅先は、中国・ベトナム・タイ・ラオスほか。夫と息子の三人暮らし。