無事に長野の自宅に戻ってきました。

帰ってきて早々に動きが鈍くなっている大人二人。冬眠から覚めたばかりのトカゲのようです。考えてみたら、サイゴンと長野の気温差は40度。徐々にからだは慣れるでしょうが、その前に春がきてくれるといいなぁ。

サイゴンの宿を出てきたのは、朝の3時。宿の人が車の手配をしてくれてあり、寝ぼけ眼で二人が見送ってくれました。今回は、初めから終わりまで、うそのようにスムーズな滞在でした。

数えてみたら、サイゴンへ行くのはこれで6回目。少しぐらい行ったことがあっても、その国が分かったような気になるなんて100年早いのだと、今回の滞在で実感。自分のほんの少しの経験で、国や人について語ることなんてできないのだと。

一度訪れた時に嫌な思いをすれば、なかなか二度行きたいとは思わないですものね。六度目がこんなに楽しい滞在になるなんて。人つきあいだって同じことで、第一印象が悪くても、つきあっているうちに実はいい人だったことを発見したり、、なんてありますよね。簡単にあきらめなるな、ということでしょうか。

ベトナムが苦手になっていた夫を今回引っ張ってきてよかったです。

帰国前にチャイナタウンへ行ってきました。

バンコクのチャイナタウンはすっかり観光地ですが、サイゴンのチャイナタウンは現地の人が商売の取引をするための場所。モノと人とバイクが行き交い、とても活気があります。映画「シクロ(1995年)」の舞台となっていますが、その混沌として退廃的な面影はありません(トニー・レオンもいません)。時々こんな折衷式の建物(下の画像)が残っているのをみかけます。

バイクの後ろにすごい荷物を載せて運ぶ人たちはまだ健在でした。

この人はステンレスの棚のようなものを載せて走っていました(下の画像)。長さ2メートルほどの鏡を運んでいる人、串刺しにした丸ごとの豚(ヤギ?)のような動物を運んでいる人もいました(先日のヤギのバーベキュー写真にのせたのと同じような)。ここの通りにカメラを構えてつったっていれば、面白い光景が撮れること間違いなしです。

 

帰ってきてからまとめていた確定申告も終わり、ホッとしています。冬の間はずっと日陰だったアトリエにも高くなってきた日が入るようになってきました。

さて、これがなんのブログなのかわからなくなったところで、そろそろ染め仕事に戻ります。今週は様子を見ながら助走です。