秋のオンラインストア、おかげさまで先月30日に無事閉店いたしました。

今回もたくさんの方にご覧とご利用いただきました。どうもありがとうございました。これから日も短くなり、ますます寒い季節になりますが、草木染めの色がみなさまの生活のささやかな彩りとなりますよう願っています。

ウールカシミアケープの発送作業も進めています。到着までもうしばらくお待ちくださいませ。

 


 

この週末に、35年ほど前に住んでいた山梨へ、家族で行ってきました。住んでいたのは平地でしたが、今回、子供5人に大人6人の大所帯で泊まったのは、山間部の過疎地にある古民家宿。まるで日本昔話のような世界です。

 

紅葉が見頃 古民家 loof
家の前。ちょうど紅葉が見頃でした。

 

二階のコーナーから下を見る
二階のコーナーからこわごわ下を見る。こどもはロフトが好きですね。

 

人口のほとんどがお年寄りというこの地域、子供の声が響くのか、ふと視線を感じると、ご近所のお年寄りが私たちをじーっと観察していました。ちなみに、地元の小学校に生徒は4人しかいないそうです。そういえば、雨戸の閉まったままの古民家がかなりありました。

甥っ子と姪っ子、私の息子を合わせて5人の子供達。寒かったけれど、走り回って元気に過ごしていました。母曰く「こどもは遊びの天才ね」と。桶のタガが転がっているのを拾ってきて、夢中になって棒で送って転がし遊んでいました。ちかくの神社に出かけて、子供達が遊びを編み出して楽しんでいたそうですし、ゲームもテレビもなくても(我々誰の自宅にもありませんが)、相手さえいれば、なんとかなるものですね。

 

樽のタガで遊ぶ
樽のタガで遊ぶ

 

山梨は、桃やぶどうだけでなく、柿の産地でもあるようです。
桃やぶどうだけでなく、柿もあちこちで見かけました。牧場にて。

 

帰りがけに、妹と一緒に、かつて通っていた小学校を見に行ってみました。学校前ののどかな道が、広い車通りの多い道路に拡張され、ドラッグストアが校庭の隣に建っています。田舎の学校だったのが、一体ここはどこ?という風景に様変わりしていました。35年というのは、考えてみれば短くはない年月ですね。このくらいの変化があるのも不思議ではありません。

そういえば、長野の自宅周りでも、ここ30年ほどの間に、砂利道が舗装され、田んぼが少なくなり、よく遊んだ小川はコンクリートで固められ、、、でも、相変わらずのんびりさは残っています。限界集落化の進む過疎地でもなく、意味なく発展する市街地でもなく、このくらいがちょうど良いのかもしれません。