例年より二週間以上も早く桜が咲きました。ちょうど入学式の日。入学式に桜が咲くなんて、長野では異例の事態です。今年はどこも早めな春の訪れですね。

ずっと前にイギリス人の友人が、「日本人はどうして春になるとサクラサクラと大騒ぎするの?」と言っていたのを思い出します。桜が咲くというのは、春が来たということ。それが嬉しいからに決まっているじゃないの、と今なら説明できます(当時、なんと答えたのか覚えていません)。

週末の大風で桜は散ってしまいましたが、しっかり雨が降ったおかげで、庭も緑色になってきました。

 

今年の初めには、「毎日とはいわなくても、できるだけ頻回にブログをアップしよう」などと思っていました。

しかし、いざ連日の染め作業が始まると、夜はもうバタンキュー。先日は夫がぎっくり腰になり、てんてこ舞いしていました。その間に、ブログに書きたいと思っていたこともどんどん忘却のかなたへ、、、あぁ、物忘れが年々激しさを増しています。

 

上はしばらく前の写真。先月長野に帰ってきて、最初に藍がめの様子を見たときのものです。四ヶ月以上も放置してあったのに、温めただけですぐに染められました。

これは昨年果糖をつかって建てた藍がめ。一年前の今頃にも、放置していた藍がめで染められることを発見しました。留守中ずっと凍っていたから、数ヶ月のあいだPH(ペーハー)が変化しなかったのかもしれません。建ったままだったというのも面白いなと思います。

そういえば、あのあと色々調べたら、果糖建ても還元させて(酸素を奪うこと)建てるということなので、その点は化学薬品(ハイドロ)建てと原理は同じであり、染めた藍の持ち具合も同じようなものだとのことがわかりました。果糖建ての利点といえば、化学薬品を使わず100%オーガニックで染められるということでしょうか。

今年の春夏物は、この果糖建ての藍を使って染めています。すくもの灰汁建ては、気温が高くなってから始めます。それはまたこのブログでリポートしますね。

さて、今月16日(月)21時オープン予定のオンラインストア。そのための写真撮影をそろそろ始めます。

同じ素材を同じ染料で染めていても、釜が(鍋ですが)や媒染した鍋が違うと、仕上がりの色も違ってくるのです。

PHのコントロールがだんだんできるようになり、だいたいの色は予想がつくのです。が、染めあがったものを並べてみると、どれも微妙に違う色だったりします。煮出した染料も濃さがそれぞれ違いますしね、、。(上の写真のグリーンも、どれも少しずつ違うのがお分かりいただけるでしょうか?)。

そんな訳で、ちょっとずつ異なる色を写真に撮って、オンラインストアでどのようにしてその違いをご説明したらよいのか、おおいに悩んでいるところです。