先日インド藍で染めたもの

インド藍ハイドロ建てで染めてみたリネンのブラウスですが、スッキリとした色に上がりました。琉球藍と似た色のように思います。

先日インド藍で染めたもの
先日インド藍で染めたもの

すくも藍で染めると、葉に含まれる茶色のアクまで一緒に染まりつきます。そんなすくも藍染の時は、藍甕に浸して染めた後、アク抜きのため、井戸水で洗っては絞ること、水を3度換えて繰り返します(仕上げに熱湯で洗うことも)。すくも藍染めでは、一枚染めるのに、何十回絞っていたことでしょう。腱鞘炎にもなるわけです。

今回は、初めからきれいな藍色なので、アク抜きの必要もありません。私も手を傷めずに済みそうです。

少々気になるのは、色の落ち具合。ずっと以前にタイで買った藍染め布は、いつまでも色落ちがありました。アジアにある藍染布は「染色後の洗いが不十分なことが多い」と、どこかで読んだことを思い出します。今回、染めあがってから、今まで以上によーく洗いをかけて仕上げてみます。

 

木版
バンコクから持ち帰った木版の整理

 

草木染め用の防染のりなども注文したので、バンコクから持ち帰った木版も出してみました。

インドの木版プリントは、近頃は化学染料が中心となっているようですね(職人の健康被害もあるので、植物染料でやろう、という動きもあるようですが)。昔の草木染めプリントの技術やレシピを記したものは、ラルフの持っていたバングラデシュの染色家の本と、「更紗: 美しいテキスタイルデザインとその染色技法」という本以外に適切なものが見つかりません。しかし、このラルフの本は絶版に(←詳しくメモはとってきました)。

でも、英語圏でテキスタイルプリントの技術本がたくさん出ているのを見つけました。夫が来月アメリカに里帰りするときに合わせて注文しておいて、あちらから持って帰ってもらうことにしました。文献も参考資料も少ない中、手探り状態からの出発なので、こちらはゆっくりととりかかります。この夏には本格的にできるといいな、、という予定をしています。

 

今日は寒い1日でしたが、お天気はよく、夕方の散歩も気分よく行ってきました。向かいの山のてっぺんにまだ雪が残っていて、そこに夕日が当たり、見事なピンク色に染まっていました。恩師の小池千枝先生が、「彫刻家は長野県出身が多いのよ。山を見て育っているから立体感覚が身についている」ということをおっしゃっていたのを思い出します。ここ北信はなだらかな山に囲まれていますが、中信(松本の方)はもっと険しい表情の山々が多いので、先生のお話もなるほどだなぁ、、、などと思いながら歩いてきました。

散歩の相棒・息子は少しお休みです。先日の散歩中、豪快に転んで、指先をパックリ開く怪我をしたのです。

私たちの子供時代は、怪我をしたらまず赤チンをつけてガーゼを当てて固定するか、傷が小さければ絆創膏、というのが定番でしたよね。今はどうなんだろう?と思っていたのですが、妹(←医療関係者)が「ハイドロサイト」という創傷治癒のための親水性パッドなるものと防水フィルムで手当てしてくれました。

今は傷を乾かさないようにして直すのですね。技術の進歩があっという間に起きていることに驚きです。こんなにいいものがあるなんて。家族の誰かが怪我をすることももうないので(母がすこし前にスライサーで指先を切り落としましたけど)、最新式の手当ての方法を全く知りませんでした。

そういえば、私たちが子供の頃は、毎日外で遊んでいたので、大なり小なり怪我をするのも日常茶飯事でした。息子がこんな怪我をしたのは初めて。今まで激しい外遊びをしていなかったということなのでしょう。過保護もいけませんね。親としては、ちょっと反省です。